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中華の聖地 上野
東京の下町、上野──観光客だけでなく、食通の間でもひそかに注目を集める「中華の聖地」として、その存在感を日に日に増しています。かつてはアメ横の賑わいが象徴的でしたが、新型コロナ以降、上野〜御徒町エリアには本格中華店が次々に出店し、2020年代から「ガチ中華タウン」の様相を呈してきました。2022年にはこのエリアだけで、池袋や高田馬場を凌ぎ、新規中華店舗が15店舗以上オープンしたという記録もあります 。そんな上野には、美味しい麻婆豆腐が食べられれる中華店が数多くあります。その中で麻婆豆腐マニアもうなる"通"なお店を3つご紹介します。
麻婆豆腐おすすめ店①:晴々飯店 - 上野駅近辺

JR上野駅から徒歩数分、昭和通り沿いに佇む小さな中華食堂――それが「晴々飯店」です。外観はいたって庶民派ですが、実は数々のテレビ番組やグルメ雑誌で取り上げられてきた実力派。地元客も観光客も足を止めるその魅力は、麻婆豆腐マニアにも自信をもっておすすめできます。
お店の基本情報
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アクセス:JR上野駅 入谷口より徒歩約2分。 
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営業時間:ランチ11:00~15:00(LO14:30)、ディナー17:00~23:00(LO22:30)。年末年始に一部営業時間変更あり。 
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座席:約50席、個室も完備(6~10名用・20~30名用)。宴会やグループ利用にも◎。 
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スタイル:単品と同価格で定食にできるお得なランチ、オーダー制の中華食べ放題・飲み放題コースも充実。 
プレミアム麻婆豆腐
看板料理は「プレミアム麻婆豆腐」です。これ、ただの麻婆豆腐ではありません。
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由来とこだわり:麻婆豆腐の元祖「陳麻婆豆腐店」の元総料理長から直々にレシピと技を伝授されたもので、四川省・成都の本店の味を受け継ぎつつ研究を重ねた上で独自に改良。 
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素材のグレードアップ:ワンランク上の豆腐を使用し、挽肉は豚ではなく牛を、そして「ピーシェン豆板醤」や「漢源花椒」など、店主が本場から仕入れた本格調味料を多用。 
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価格:単品1,200円。定食にもでき、ご飯・スープ・ミニサラダ・デザート付きでランチもお得。 
味の魅力
実際に食べてみると、その印象は“痺れるけど旨味もしっかり”という絶妙なバランス。
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辛さとシビれ:辛さはほどほど、その代わり“麻(マー)”の刺激=花椒による痺れが強烈に効いて舌がピリピリと響く感覚がクセになる! 
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コク深さ:唐辛子や調味料の旨味がしっかり滲み込んだスープを飲むような感覚。これはご飯にめっちゃ合う…! 
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後からじわじわ:最初はそれほどでもないように感じても、後から辛さと痺れが蓄積してくる味わい。後半たまらない! 
麻婆豆腐おすすめ店②:一番太鼓 - 稲荷町駅近辺
 
稲荷町駅から徒歩1分、落語と中華が出会うユニークな一角にあるのが、四川料理の名店「一番太鼓」。外観は居酒屋めいた構えですが、店内には寄席のポスターが所狭しと並び、まるで昭和の演芸場に迷い込んだかのよう。中華と落語、そのミスマッチがまた、この店の魅力です。
お店の基本情報
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アクセス:東京メトロ銀座線 稲荷町駅 徒歩1分、上野駅からも徒歩圏 
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営業時間:11:15~14:30 / 18:00~23:00(変更の場合あり) 
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座席:カウンターと座敷あり、全席禁煙、予約可 
- スタイル:昼は定食屋、夜は居酒屋
極限麻婆豆腐
メニュー名がすでにインパクト大な「極限麻婆豆腐」。キャロライナ・リーパーやハバネロなど、世界的に辛い唐辛子を用いた“極辛”仕様とのこと。激辛麻婆豆腐マニアも満足できる一皿です。
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こだわりの激辛唐辛子:キャロライナ・リーパー、ハバネロ、プリッキーヌなど激辛で有名な唐辛子を使用。 
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4段階の辛さ調節:半辛、1辛、1辛半、2辛の4段階で調節できます。MAXの2辛は激辛好きも納得の辛さ。 
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価格:定食1,200円。単品は辛さに応じて1,000-1,200円。 
味の魅力
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辛さと旨み:その名の通り極激辛!1口目は行けそうかなと思っても、2口・3口と食べていくうちに辛さが蓄積していきます。ただ、辛さの中にしっかり旨みもあるので食べる手が止まりません。 
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卓上で調節できる痺れ:花椒や青山椒がテーブルにあり、自分好みに痺れを調整できるのもうれしいポイント。 
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達成感:完食したときはある種の達成感を得られます。病みつきになる! 
麻婆豆腐おすすめ店③:王さん私家菜 - 上野御徒町
 
アメ横の喧騒を抜け、細い路地を少し入った先に見つけたのが、貴州・四川の香りが漂う中華料理店、「王さん私家菜」。壁にはミャオ族ゆかりの発酵メニューや貴州料理の案内が貼られ、ディープチャイナ好きの心をくすぐります。店の入り口を抜けて階段を上ると、そこにはまるで中国の食堂そのままな雰囲気が広がっています。
お店の基本情報
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アクセス:上野・御徒町エリア。御徒町駅または上野駅から徒歩1〜3分の路地裏に位置。 
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営業時間:11:00~翌0:00(料理L.O. 23:30/ドリンクL.O. 23:30) 
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座席:広々とした店内にボックス席や個室もあり、宴会やグループ利用にも対応。 
麻婆豆腐定食(ランチ)
看板の「麻婆豆腐定食」は、なんと780円という価格帯でリーズナブルながら“本格派”の片鱗を感じさせる一品。「旨い・辛い・安い」を求めている麻婆豆腐マニアの皆さんにおすすめです。
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本場の香辛料:唐辛子、花椒など本場中国から取り寄せた香辛料を使用しています。 
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お好みで辛さ調節:辛さの段階があらかじめ設定されているわけではなく店員さんにお好みを伝えるスタイルです。 
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価格:定食780円。とってもリーズナブルです。 
味の魅力
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絶妙な辛さと痺れ:辛くてしっかり花椒の香りも効いていますが、辛すぎるということはなくとても食べやすいです。 
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白米が進む味噌のコク:定食で食べるなら、やはり重要なのがご飯との相性。味噌のコクが非常に深くてどんどんご飯が進みます。 
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コストパフォーマンスの驚き:この値段でこんな質の麻婆豆腐が出てくるとは…! 
まとめ
上野はまさに“麻婆豆腐の聖地”。今回ご紹介した 「晴々飯店」 の重厚な本格派、「一番太鼓」 の極限まで挑んだ刺激系、そして 「王さん私家菜」 の旨い辛い安いが揃った庶民派――どれも個性が際立つ一皿でした。辛さの奥にある香りや旨みを堪能できるのは、やはり専門店ならでは。麻婆豆腐好きなら一度は足を運んでほしい名店ばかりです。
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